2010/10/31

指紋の回収を忘れました

六本木で佐藤雅彦さんの展覧会を観てきました。タイトルから心惹かれます。

「“これも自分と認めざるをえない”展」

なんでしょうか、この気になるネーミング。
さすがは「ピタゴラスイッチ」や「だんご3兄弟」「ポリンキー」などヒット作の生みの親。
7月からやっててずっと行きたかったのですが、夏の間は猛暑に負け…ようやく秋になってもなかなかタイミングが合わず…気がつけば終了目前。

ウワサによれば非常に人気があって混んでいるらしいので、友人と「午前中の早いうちに行こう!」と作戦を練ったのにもかかわらず…まんまと私が寝坊して遅刻しました。(ごめんなさい…。)

たこの足がチョロっと出てるかわいいオブジェや…

足の裏のようなオブジェがいる道を進んでいって…

会場の「21_21 DESIGN SIGHT」に到着するとすでに行列!入場まで30分待ちでした。


ようやく中に入ると、「これは注文の多い展覧会です」というような注意書きがありました。

その言葉通り、展示を観るにあたってまずは名前を教えろと注文が。
(ニックネームでもいいけど本名だと“後でグッと来るよ”、と書いてあります)

次に「身長」と「体重」を測れと注文が!
(この数値が会場で発表される事は一切ありません、と書いてあります)

それから「虹彩」(黒目の指紋みたいなもの)も採らせろと注文が!!
(絶対悪用しませんよ、みたいな事がパンフレット等の至る所に書いてあります)

おまけに空中に大きく星を書いてみろなどと訳の分からない注文までされます!!!
(wiiのリモコンみたいなのを手に持たされます。)

これらは全てこの先の展示を楽しむための「注文」らしいです。
でも普通に展覧会を観るにはどう考えてもおかしすぎる注文です。

味わった事のない妙な気持ちを抱きながらも、この先を楽しむためなら…と次々と言われるがままに従いました。

この店に入る前の2人もこんな気持ちだったのかなぁ…。

それにしても、みんなで並んで身長やら体重を測る様子はどう見ても健康診断。
でもここは保健室でもなければ病院でもなく、ギャラリーの入り口。
この かなりシュールな光景に思わず笑っちゃいました。

展示が始まってすぐに、今度は「指紋」を採られます。
小さなセンサーみたいなものにタッチして採られた指紋は即座にデジタル化され、大きなモニターの池に放たれて泳いで行きました。
題して「指紋の池」。
こうやって集められた大勢の(?)指紋がウジャウジャ泳いでいる様子はちょっと不気味でした。

別の展示では「自分の輪郭線の長さ」を測られます。
そして「同じ長さのヒモを用意したので引っぱってみろ」って注文されます。
身長や体重とは違い、自分の輪郭なんて意識したのは生まれて初めてです。

入り口で採取した「虹彩」を使った展示では、いとも簡単に私が私だと証明されてビックリ!
巨大なスクリーンに自分の「虹彩」と名前が大きく映し出されちゃいます!

しかもその「虹彩」、自分で消さないとず~っと名前と共に表示されたままなのです。
慌てて黒板消しみたいなもので消すのですが、これが意外と大変でした。
「虹彩」って一部が欠けたくらいじゃ全然へっちゃらで、その人のものだと認識ができちゃうものらしいです。

消しても消しても「まだあなた(の虹彩)です」って機械に言われると、別に何も悪い事はしていないのにだんだん不安になってきます。早く消さなくちゃ!と、一生懸命消していって…やっと「もう あなたではありません」と言われて一安心。
(自分の存在を否定されて安心をするなんて、なんだか変な感じです。)

「身長」や「体重」や「星の書き方」を使った展示でも、次々とみんな「自分が自分」だという証明がされていきます。
どうしたことか私はこの辺は全て「自分が自分ではない」と証明されていきました。何度やっても「他人」だと認識されちゃうのです!
「一体、私は誰?」と不安になっちゃいましたが、そんな気持ちにさせるのもこの展示の目的の1つらしいです。

他にも「この穴を覗け」と注文されて1人でコッソリ覗いてみたところ、実は覗かれているのは自分の方だったり…、
この場所でのんびり休憩しろというので休憩していたら、実はその様子をコッソリ他のみんなに観察されているという…少々ドッキリな展示(?)や…

「街で見かけた人を独断と偏見で勝手にカテゴライズして並べてみました」という展示や…

小山田圭吾や椎名林檎や茂木健一郎など有名人のパソコンのデスクトップを観察できる展示などなど。←これ、すごく興味深かったです!デスクトップってこんなに個人差が出るものなのですね。
「頭の中の散らばり方」というタイトルどおり、デスクトップ=第2の頭の中みたいだな~って感じました。

1番心に残ったのが「金魚が先か、自分が先か」という展示。
小さな小屋にたった1人で閉じ込められて1枚の鏡と向き合うと「ある事」に気がつきます。
その「ある事」は人によって違うのだそうで…。
自分の事って気にしているようで、実は意外と…いや全く気にしていないのかも?ということが分かる不思議な展示でした。

最後に佐藤雅彦さんに感想のお手紙を書いて会場のポストに入れて終了。

…と思ったらサプライズが!
帰り際に自分宛に手紙が届いています。佐藤雅彦さんからです。
ほんの1~2分前にポストに入れたのにもう返事です!まるでメールみたいな早さ!

この手紙も不思議です。だってぜ~んぶ自分の筆跡で書かれているのです!
もちろん、私はこんな手紙を書いたは覚えありません。
「間違いなく自分の字なのに自分では書いてない手紙」を受け取るなんてちょっと怖いです。

整理券が必要なため体験できなかった展示も何個かあったのですが、それ以外はしっかり堪能して気がつけば3時間位は会場に居ました!他の人たちもそんな調子だったのでどうりで混む訳です。
外に出たらお客さんの行列が倍になっていました。

そうそう…「指紋の池」に放った自分の指紋はもう1度センサーに指をタッチすることで回収できたらしいのですが、そうとは知らずに残して帰って来ちゃいました。今も他のみんなの指紋と一緒に元気に泳いでいるはず……。

<おまけ> 何に見えます?

帰りに寄ったミッドタウンの「とらや」で“羊羹のたのしみ展”という面白い展示をしていまして…ほとんどの作品が本物の羊羹でできてました。
画像はお土産に買ったミナ ペルホネンの皆川明さんがデザインした羊羹です。キャンディーみたい。

2010/10/26

展示を3つ

お知らせをいただいていた展示を3つ観てきました。

まずは、外苑前のギャラリーダズルにて「道のある風景」

今年も楽しみにしていました!
安西水丸さんのもとでイラストレーションを学び、現在大活躍中の山崎杉夫さん/信濃八太郎さん/田沢ケンさんによるグループ展です。
毎年「○○のある風景」というタイトルで開催され、今回で6回目!

今まで「酒」→「音楽」→「旅」→「時代物」→「言葉」……ときて今回の題材は「道」でした。
3人それぞれの「道」作品、とっても面白かったです。
先生である安西水丸さんの作品も1枚だけ飾られていたのですが、たった1枚なのにその存在感には圧倒されました。
早くも次はどんなテーマなんだろう…?と来年が楽しみな展示です。

続いて、四谷三丁目で降りてセツ・モードセミナーへ。
現在「セツ・モードセミナー秋の企画展 SETSU SPRITS」というセツのOBやOGも参加している大規模な企画展をやっています。

今回の実行委員代表として頑張っていたのがもともとパレットで出会った橋詰幸枝さんこと、サッちゃん。ちょっとでしたが受付で会えて嬉しかった〜!相変わらず熱くて元気をもらいました♪

展示はセツの建物全体を使っているため見応えたっぷり!
じっくり1部屋ずつ楽しんでいたら、着いた頃はまだ明るかったのに……

帰る頃には、まっくら!

最後は荻窪の小さなカフェ「VINDENS CAFE」にて
aimimosaの小早川ひとみちゃんの個展「シロフクロウの夢」を観てきました。

カフェの中はシロフクロウでいっぱい!
ひとみちゃんの原画や、シロフクロウのぬいぐるみやグッズ、それからシロフクロウが登場する本や絵本もズラリ…。1個ずつゆっくり観ていたら、突然ひとみちゃん登場!!!

実に3年ぶりの再会!
お互い顔を合わせて数秒ビックリして止まった後…「久しぶり~!!!」
驚いて咳き込むひとみちゃん(笑)だ、大丈夫?でも嬉しい~!

美味しいホットサンドとさくらんぼのお酒を飲みながら久しぶりにいっぱい話せて楽しかったです。

そしてひとみちゃんの絵は、パワーアップしてもやっぱり大好きな「ひとみちゃん色」でウットリ。
シロフクロウのやさしい白は絵の具ではなく画用紙の白なのだそうです。つくづく、水彩は本当にひとみちゃんの描く絵にピッタリだなぁ思いました。

ひとみちゃんのお友達も続々とご来店。着物を来た絵描きさんに、画材屋さん、占い師さんや、雑貨屋さんやカフェのオーナーさんなど……色々な方と出会えました♪

なんとこの個展、本当は10月いっぱいだったのですが大好評につき11月14日(日)まで期間延長決定したそうです。おめでとう〜!詳細はコチラの小早川ひとみちゃんブログにて…。
お近くの方や近くまでお出かけの際はぜひぜひ寄ってみて下さい。会場のカフェは美味しい紅茶も種類がいっぱいです!

2010/10/23

こけし3姉妹

昨日購入した「谷中スーヴェニール」のスタンプ、早速押してみました。
かわいい~!

2010/10/22

「おたよりetc.展」と「読書の会」

編集者さんから「読書の会」というとっても面白そうな勉強会に誘っていただき、参加をすることに…。
夜からの会だったので、その前にちょっと千駄木で寄り道です。

パレットやペチカでお世話になった茶ノ間のカトウさんや、ペチカで同期だった小松ゆりこさんが出展している「おたより展」を観てきました。

会場のフリュウ・ギャラリー

看板もなんだかレトロでかわいかったです。

作家さんたちのグッズ色々。どれもおたよりを書きたくなるグッズばかり♪

団子坂の途中にウサギの看板が気になる飴屋さん発見!

「あめ細工 吉原」という手作り無添加飴のお店で、ウサギや鳥などの形をした飴やキレイな模様の飴がいっぱい売ってました。人気のため完売しちゃっている期間限定の飴もあって「ウ~残念…」って思ってたところ、職人さんが「売り切れの飴も、この近所で手に入る場所がありますよ」と親切に教えてくれました。

職人さんが書いてくれた『売り切れの飴が手に入る場所の地図』

実にシンプルですが、丁寧に説明しながら書いて下さったので無事にたどり着いて『売り切れの飴』も買えました。サクサクした食感と自然な甘さで美味しかったです。

それにしても、さっきからなんか見覚えのある景色だな~と歩いてたら…
目の前に『茶ノ間』の看板が!

なんと!この辺の地理を全く分かっていなかったのですが、どうやら『売り切れの飴が手に入る場所』は『茶ノ間』のご近所だったみたいです。

ちなみに『茶ノ間』とは、ものづくりのイベントやワークショップを開催しているステキな場所です。詳しくはコチラ→http://www.cha-no-ma.com/
私も2年位前に絵を描くワークショップに参加しました。(どうりで道に見覚えがあるわけです)
残念ながらこの日はお休みらしく誰もいませんでした。カトウさんまた遊びに来ます!

その後、もうちょっとだけ時間があったので御茶ノ水で美篶堂に寄りました。
ちょうど美篶堂の2冊目の本が出版されたらしくこんな展示をやってました。

『製本工房・美篶堂とつくる文房具』出版記念展

本に登場する手作りノートや箱やアルバムなど…「手作りでこんな本格的なものが?(*_*)」っていうかわいいグッズが展示されてました。特にノートが立派!製本作業は苦手だからこのお店で修行したいです……。

そして夜はいよいよ楽しみにしていた『読書の会』です。会場は東京ドームのすぐそばです。

ラクーアのメリーゴーランドがキレイ〜。

『読書の会』は月に1度、絵本に関わる様々な方をゲストに招いてみんなでお話を聞く…という勉強会で、今回でなんと50回目を迎えるそうです。記念すべき50回目のゲストはピンポイントギャラリーのオーナー西須由紀さん。
西須さんがギャラリーを始められたきっかけや、過去の展示の思い出、それから年に1度開催している絵本コンペの話などをスライドショーと共にじっくり聞かせていただきました。

中でもやっぱり「ピンポイント絵本コンペ」の話はとても興味深かったです。
私も絵本作家を目指して初めて応募した絵本コンペはこのコンペだったので、思い入れがいっぱいです!

ずっと応募し続けて…でも結局入選はできなかったのですが、絵本作りの大切な事を沢山教えてもらいました。たとえ落選をしても、希望者は審査員の方から直接講評を聞くことが出来るあったかいコンペなのです。
そんなステキなコンペだけあって、過去の入賞者の半数以上がすでにプロの絵本作家としてデビューを果たしているそうです。ビックリ!

講演のタイトルが「絵本のタネまき」だったのですが、聴き終わってまさにその通りだな~って思いました。
このギャラリーで展示をする作家さんたちからは新しい作品が生まれ…、
このコンペに応募した人たちの中からは新しい絵本作家が生まれ…、
こうして絵本の世界にたくさんのタネをまき、芽を出すきっかけを作っているなんて改めてステキだなぁと実感しました。

西須さんの熱い想いによってもう23年も続いているピンポイントギャラリー。これからも、この場所からどんな新しい芽が出るのかとても楽しみです。いつの日か私もここで個展を開いてみたいです!

ちなみに友人のさぶさちえさんもこのコンペ出身の絵本作家さんです。受賞展を見た編集者さんの目にとまり2007年にデビューをしてすでに2冊の絵本を出しています。

↓2冊目の絵本「まっくろおさるどこいった?」

次回のコンペの応募要項です。表紙の高畠那生さんの絵がいいなぁ。

2次会では、初めましての編集者さんとお話ししたり、以前お世話になった児童書のお店の方に久しぶりに再会できたり…と本当に楽しい会でした。
声をかけて下さった編集者さんに感謝!

2010/10/21

こんなところで…

絵本を紹介していただきました。ありがとうございます!


■ 園児とママの情報誌「あんふぁん/関西版」11月号(サンケイリビング新聞社)
初めて手にしたのですが、幼稚園で配布しているフリーペーパーらしいです。
巻末の“えほんをひらこう”というコーナー。
今月のテーマは「食べ物・料理」ということで まないた 登場です。


■らくらく料理マガジン「3分クッキング」11月号(日本テレビ)

ひゃ~、ビックリ!あのキューピー3分クッキングの雑誌です。
“3分TOPICS BOOK”というコーナーに なべ 登場です。
今月のテーマは「食べ物が登場するおいしい絵本を読もう!」
お隣で紹介されている『どんどんめんめん』も、愉快で楽しい絵本。
一緒に並んで嬉しいです♪

どちらの特集も「たべもの」がテーマ。秋だなぁ〜。

2010/10/17

松尾たいこさんの「トップランナー」

松尾たいこさんの描くイラストレーションが大好きです。
特に色合いが心地よくてずーっと眺めていたくなります。

そんな憧れのイラストレーター、松尾たいこさんがNHKの「トップランナー」にご出演決定!
ラッキーなことにスタジオ観覧に当選したため、絵描き仲間の友人と2人でワクワクしながら観てきました。

松尾さんとってもキレイでオシャレでステキでした!
色々と勉強になるエピソードも沢山聞けて約2時間くらいの収録が、終わってみればアッという間に感じました。詳しくは11月6日(土) 23:30~の放送で…♪
会場で偶然隣になって話をした方が、なんと以前お世話になった雑誌「イラストレーション」の編集者さんだそうでビックリ!
そんなこんなですっかり盛り上がって、観覧後は3人で夕飯を食べながら「松尾さんも田中麗奈さんもキレイでしたね〜!」「箭内さんのコメントが良かったですね〜!」などなど感想話に花を咲かせて楽しいひとときでした。

2010/10/16

まっくろリサ

母の携帯ストラップについている“リサとガスパール”のリサ。
日に日に黒くなり、あやうくガスパールになりかけていたので磨いておきました。

2010/10/14

篠崎三朗さんの個展

打ち合わせで表参道へ…。
編集者さんと一緒にピンポイントギャラリーで開催中の篠崎三朗さんの個展「古い手紙と物語から」を見ました。まず、このタイトルがいいなぁ~。

コラージュ作品はタイトルにあるように古い手紙を切り貼りしたり、外国の古切手がペタペタと貼付けてあったりして、なんだか懐かしい気持ちに…。
それからグリム童話の絵は細かいステキポイントがたくさんで画面の隅々まで楽しめました。

それとビックリしたのが会場に山積みになったスケッチブックの山!
なんとお客さんが自由に手に取って見る事ができます。

編集者さんと「こんなお宝、こんなに無造作に置いてあって良いのでしょうか?」とドキドキしながら1冊1冊楽しく見ました。
旅先でのスケッチや、動物園でのスケッチなどが詰まっています。
マザーグースの場面を沢山描いた1冊なんて、篠崎さんご本人は「ちょっと遊びで作ってみました」とおっしゃっていましたが、そのまま印刷して出版できそうな素晴らしさ!

他にも今まで出版された絵本が何十冊も展示されていて、篠崎さんが丁寧に解説して下さいました。
作品によって画材や画法を変えて毎回とっても楽しく描かれているのが、どの絵本からも伝わってきました。
夏にお会いした時におっしゃっていた「とにかく自分を飽きさせない作品づくり」とは、まさにこの事なんだな~とカンゲキしました。

2010/10/07

「Tracking+」のサルタンバッグ

パレット仲間でカバン作家の櫛山彩さんからバッグが届きました!
夏に観に行った個展でひとめ惚れして、オーダーをお願いしていた新作バッグです。

櫛山さんとはコースが違ったのですが、卒展で作品を知ってからずっとファンなのです。
「いつか櫛山さんのバッグを使いたい~!」と思っていたのですがついに実現しました!


かわいい~!

反対側はこんな感じ…


パレットの頃からずーっとおなじみ「Tracking+」のロゴもちゃんとついてます!
トリがまたかわいい!!

マチもたっぷり!
普段、ノートや絵本や資料など持ち歩く荷物がとても多いので嬉しいです。
なんと、このお花も櫛山さんが描いた絵です↑
「ノリウツギ」っていうアジサイ科の植物だそうです。
布に刷るのも全部ご自分でやっているらしいです。

細かいところも丁寧な作りでホントウに見れば見るほどすごい!
プロの仕事だ~かっこいいな~!

ステキに作っていただきありがとうございます。
大事に大事に使わせていただきます♪

「Tracking+」のオフィシャルサイトはコチラ…→ http://tracking-bag.com/index.html
特に過去のバッグ作品のページがかわいくてたまりません!

例えジャンルは違ってもパレット仲間の活躍は良い刺激になるし励みにもなるなぁ〜。
これからもお互い制作を頑張りましょう〜!

2010/10/02

100均フリーダム展&講演会

夏に本屋さんに行ったときのこと。いきなり、鋭い目つきのパンダと目が合いました。
しかもその鋭い目は、なぜかキミドリ色に塗りたくられています。なにこれ?
ものすごく にらんできます。しかも爪は真っ青。何かの病気?

本のタイトルは「100均フリーダム」

どうやら100円ショップに売られている商品を紹介した本のようです。
とりあえず立ち読みしてみようとページを開いたけど、間もなく断念。

読めませんでした、ほんの数ページで声が出るほど笑いそうになってしまって。

とにかく、とんでもない100均商品ばかりが紹介されているのです。
とんでもない造形、とんでもない色彩、とんでもないコンセプト……。

結局立ち読みを諦めてレジへ。帰宅してからおなかが痛くなるほど笑い泣きしながら読みました。

何がこんな面白いのか。
もちろん紹介された100均商品自体も様子がおかしいのですが、それにも増して添えられた文章が大変面白く、笑いに拍車をかけるのです。

たとえば、表紙のパンダの紹介ページ。

いきなり出だしから人間への問いかけです。

そもそも人間にはパンダの目をキミドリに塗ったり、爪を青く塗ったりする「自由」がある。
にも関わらず我々は「常識」という狭い箱の中に、その「自由」を閉じ込めていないだろうか?と。

この本によれば、例えば……

この、深海魚みたいな十二支のトラだって

この、とんでもないところから舌が出ているクマだって

パンダなのか なんなのか良く分からない この生き物だって

み〜んな常識というちっぽけな箱を飛び出し、自由な発想のもと生み出された「100均デザイナーによる素晴らしい作品」なのだと。

そしてたどりついた言葉が、本のタイトルにもある「フリーダム」。
100円ショップはそんな自由奔放なグッズの宝庫だと熱く語るのは著者の内海慶一さんという方。
この方の絶妙な文章に、一気に心をわしづかみにされました。

プロフィールを見てビックリ!数年前に読んだことのある「ピクトさん」の人でした。
これも非常に面白い本で、町中で酷い目に合っているピクトグラムを集めた本です。

しかもタイムリーなことに都内で「100均フリーダム展」が開催され、その会場で内海さんが講演会を開くとのこと!
……ということで、前置きがかなり長くなっちゃいましたが、その「100均フリーダム展」に行ってきました。

場所はちょうど1年前に出来た「深川東京モダン館」というところ。

早速キミドリ目のパンダがお出迎え。


会場入っていきなり笑いました。

無造作に並べられた100均グッズたち…。
キャプションも一切なく…「とりあえず置いてみましたよ」的なフリーダムさ。


謎の生き物集団(本の中で内海さんが勝手に「フーリー」と命名。差し出された両手がポイント)
フーリーに横たわる着物の人形の置物は、展示期間中に発生した地震で倒れてしまったらしいです。
もちろんフリーダムの名のもとに、そのまんま放置です。


おなじみ深海魚のようなトラのお正月飾りに…

文字の適当な縫いっぷりがたまらないウェルカム星や…
(本では100均職人が「何秒で縫えるか?」と競争したのでは?と推測されてました)


かたつむり? ピカチュウ? ピーターラビッド?
思わず疑問系になっちゃうようなグッズなどなど…画像はほんの一部。
とにかくそこらじゅうフリーダムな100均グッズであふれていました。

あ!表紙のパンダはちょっとだけカッコよく飾られてます!
でも台になってる箱もおそらく100均。


そうこうしているうちに講演会開始。

事前に「講演会といってもたいした事はしゃべりませんよ、あなたも私もフリーダムですねって頷き合うだけの会ですからね」ってツイッターでご本人が告知されていたのですが、簡単に挨拶してから1分も経たないうちに「あ〜、じゃ、とりあえず質問コーナーはじめます」と内海さん。

まだ何もしゃべってないのに質問ですと?100均グッズ並にフリーダムな人であることが判明。

でも講演会に来る位ですからお客さんたちも予習はバッチリ。次々と質問が飛び出します。

100均グッズとの出会いや、今まで100均で買い物した総額や、お気に入りグッズのどのへんがお気に入りポイントなのか…など、内海さんは1つ1つの質問に丁寧に答えながら100均グッズへの想いを熱く語ってくれました。

ちなみに質問コーナー中もずっと、前方の巨大スクリーンでひっきりなしに100均グッズのスライドショーが流れています。

質問者さんから「なんだか質問に集中できないのでアレ止めてもらっていいですか?」と言われてましたが一向に止まる気配なし。それどころか自ら映像を拡大して

「こうやって大きくして見てみると、またいいんですよね~!
普段こんなサイズで100均グッズ見れないじゃないですか」

そう言ってエヘヘとスクリーンに見とれる内海さん。どこまでもフリーダムです。

その流れで、しばし大画面で100均グッズ鑑賞会。
拡大して見てみることで、縫い目の粗さや、はみ出たボンドなどのフリーダムさを改めて感じることができました。本に未収録のグッズも沢山紹介され、終始笑いっぱなしです。

内海さんはさらに熱く語ります。
「これらの常識を逸脱したグッズはどれも、深く考えずに一瞬のひらめきだけで作られているはず!」と。

確かに…。深く考えたらこんなグッズはうまれるはずもありません。
↑ちなみに これはサルのお寿司。下からシャリ、ネタ、サル…。

そして内海さんは会場のお客さんに問いかけます。

「みなさん、何かモノを作る時に時間をかけすぎなんじゃないでしょうか?
もっと瞬間的に思いつくままにモノ作りをしたらい面白いんじゃないでしょうか?」

アレレ、なんだか気付けば深い話。
確かに絵本をつくる時も、あれこれ難しくダラダラ考えた話より、パッと思いつきで考えた話の方が面白いって言われることが多い気がします。(もちろんその後の練り直し作業も大事ですが…)

肩の力を抜いて、自由にのびのびと作った作品で人々の心をつかめたらステキだなぁ…と心から思いました。

その後も、100均CDをウフフアハハとみんなで聴いたり…
100均ゲームの画像をウフフアハハとみんなで鑑賞したり…
最後にサイン会で内海さんご本人とちょっとだけお話させていただいたり…
とにかく最初から最後まで楽しく過ごしました。こんなに充実した内容でなんと入場料も講演会も無料です!ビックリ!

ステキな講演会のお礼に、お客さんたちから内海さんへ100均グッズの差し入れ。
それぞれが「これはフリーダムだ!」と思って選んだ商品の数々です。
(私も3つほど置かせていただきました。)
これらは、そのまま展示品となって会場をさらに賑わせていました。

すっかり身も心もフリーダムになった私と友人の行く先は、もちろん会場から徒歩5分の100円ショップ。しかしフリーダミング初心者の私たちにはそう簡単に良い品は見つけられません。

仕方ないので、お気に入りのページに書いてもらった内海さんのサインをつまみに飲んだくれ。楽しかった講演会の余韻に浸ります。

お土産にいただいたパンダパッジ。5〜6色あった中から目の色と同じキミドリを選んでみました。

100均フリーダム展、6日まで深川東京モダン館でやっています。
残りわずかですが、非常に非常におすすめなのでぜひ行ってみてください!
鋭い目つきのパンダが目印の本もぜひぜひ!(でも電車の中で読むのは危険です。)