2011/05/27

佐藤昌美さん個展

今日は久しぶりに絵本作家さぶさちえさんに会いました。
サブちゃんの子と一緒に絵本を読んだりおもちゃで遊んで大盛り上がり。

忙しい育児の合間をぬって制作中の新作の話なども聞かせてもらいました。
ページ数の多い、かなりの大作になるそうで今から完成が楽しみです。

途中経過の作品を「ちょっとだけ見ていく?」って聞かれたけどガマンすることにしました。
完成した本を手にした時に心からワクワクドキドキしたいので、その時までお楽しみはとっておきたいのです。

その後は原宿のペーターズギャラリーで開催中の佐藤昌美さんの個展を観てきました。
タイトルはお名前の漢字にも入ってる日の字が2つで「日日」。

会場ではDMにも登場した優しいネコのイラストレーションがお出迎え。

墨のにじんだ感じが特徴的な風景や植物の絵は、古い日本画みたいで妙に懐かしい気持ちになりました。そして個人的に好きなのは動物と女の子の絵でした。

動物はウサギやシカやリスなど「ほわほわ感」溢れていてたまらなく、女の子はかわいくてちょっと不機嫌な顔をしているのがツボでした。

だからその2大ステキポイントをおさえた「犬を小脇に抱えた不機嫌な顔の女の子」の絵が最高に良かったです。

そんな佐藤昌美さんの代表作といえば、ミステリー作家の綾辻行人さんの小説「深泥丘奇談(みどろおかきだん)」の装画です。
1冊目は3年くらい前に…、今年に入って2冊目が出ました。どちらもすごくステキです。

内容はタイトルからも伝わってくるように「奇妙な怪談」。寝る前に読むと夢に出てきちゃいそうです。そのゾクゾクするようなちょっと薄気味が悪く不思議な世界にピッタリな絵です。特に2冊目のかわいいウサギの背後にひろがる闇っぽさがいい感じにホラー。

こちらはカバーを取ったところ…。周囲にぐるりと入っているのも佐藤昌美さんの絵。

そして本の作りをよく見ると、本来なら内側の見えないところにあるべき要素が全部外側に出ている(完全に裏と表が逆)…という通常では考えられない仕掛けになっています。

こんな普通じゃない装幀はやっぱりあの方、祖父江慎さんのお仕事です。
あまりの奇抜なデザインに「こんな形態の本は初めてです…」と戸惑う印刷・製本屋さんを巻き込みながらも最終的に前代未聞の素晴らしい本が完成!
その様子は祖父江さんが登場した「情熱大陸」の中でも紹介され話題になりました。

中もビックリ。ほとんどのページに佐藤昌美さんの絵、絵、絵、絵…!
こんなに挿絵たっぷりの本も珍しく、このために短期間で100枚以上の絵を、時にはお正月も返上してひたすら描いたそうです。まぁちゃん本当にお疲れさま&おめでとう!

そんな過酷な(?)制作話なんぞを聞かせてもらいながら、帰りにちょっとだけ2人でお酒を飲んで楽しいひとときでした。