2012/06/18

さし絵のお仕事

春のあいだ、こーんな絵や…


こーんなモノクロの絵を描いていたのですが

一体なんだったかといいますと、1冊の本の「さし絵」でした。
その本が無事に完成して見本が届きました!ウラーイ!

『りっぱな兵士になりたかった男の話』(講談社)
作/グイード・スガルドリ  訳/杉本あり


イタリアの作家さんによる児童文学です。

題材は「戦争」。

最初にお話を戴いたとき、果たしてそんな重いテーマを
私の絵で表現しきれるだろうか…と戸惑いました。

でも「大丈夫です!」と背中を押して下さったのは
「まないたにりょうりをあげないこと」の担当編集者さん。

デビューの時から絵を見て下さっている編集者さんが
大丈夫って言うのだからきっと大丈夫!と、
思い切って描かせていただきました。

いただいた原稿は、ただ重いだけの戦争ストーリーではなく
クスッと笑えるユーモアの要素をたっぷり含んでいて
あまりの面白さにひと晩で一気に読んでしまいました。

でも、そこからが大変(>_<)

自分の作った話に絵を描くのとは違って
別の方の作り上げた世界をイメージしながら絵を描くのは
人生初のこと。
思ってたよりずっと難しかったです。


原稿を読みながら書き留めたメモを片手に、ラフを描きつつ、
編集者さんとのやりとりで
読み落としてしまった細かい描写を再発見しつつ…
本編に11枚のモノクロの絵を描かせていただきました。

このお話、とにかく出て来るキャラクターが魅力的なのです。
主人公を筆頭に、妙に可笑しかったり、
かわいかったり、変だったり……
描けば描くほど愛着がわいてきちゃいました。

手前の気になる少々怪しげな人物は、
ぜひとも本の中で知っていただくとして…
奥の牛が私の1番のお気に入り。名は「ももちゃん」。

もう「ももちゃん」以外は絶対あり得ないってくらい
「ももちゃん」なのです。
翻訳者さんステキっ!(*>_<*)

タカハシデザイン室の高橋雅之さんによる装丁も
とってもオシャレです。
見返しのグリーンと、本のピンク(ももちゃん色)が好き…。

それから帯の下にもそ~っと居ます…(笑)
楽しいデザインにしていただいて嬉しいなぁ…。

小学校高学年向けの本ですが、大人の方でも心から楽しめるお話です。
みなさま本屋さんで見かけたらぜひ手に取ってみて下さい♪
早くて6月21日頃から店頭に並ぶ予定です。